会長からのご挨拶

全国養鶏経営者会議
13代目会長 宮澤 哲雄

 この度は、弊会のホームページをご覧頂き、ありがとうございます。 私たちは「全国養鶏経営者会議」という組織で、業界関係者からは、設立以来、”全鶏会議”の愛称で親しまれております。

 さて、弊会は創立からの50年を超える歴史ある経営者組織です。私たち自身の経営方針や経営の方向性は自分自身で決めるという「自立経営」を目指す生産者の全国組織として誕生し、設立以来、会の組織活動でも自主・自立の精神を貫き通しております。そして、これまでの活動の記録は、本ホームページの「これまでの歴史」にまとめましたが、議論を尽くし、決めたことは必ず実行するというのが私たち組織の伝統であり、全国の生産者に共通する課題解決に向けた運動や経営改善に関わる研修活動での優れた行動力と高い研究心は自他共に認めるところです。

 我々はいかなる時も中小経営の立場から提言し、積極的に行動を行ってきました。大規模経営も中小規模の経営も頑張る経営者が会社を存続でき、将来に対して明るい展望を持てるのが私たちの願いであるからです。

 私の経験を述べさせてもらいますと、私が全鶏会議に参加するようになって20年以上になります。その当時は弊会の第10代会長である梅原正一氏が青年部会長として率いる青年部の一員として活動に参加していました。

 当時から弊会は、熱心な諸先輩方を中心に自分の持ちうる最先端の技術や業界の動向や経営のノウハウを惜しげもなく後輩に教えていただける場でした。

 私が一番勉強になったのは、全鶏会議が主催する会員農場への視察の際、視察先の社長さんから話していただける実体験に基づく失敗談でした。なかなかライバルでもある同業者から失敗談を聞く機会は少なく、会員同士が切磋琢磨して成長しようという気持ちと、仲間には自分と同じ苦労はさせたくないという思いからその先輩は失敗談を話して下さったのだと思います。自分の悩みや問題点を相談・解消できるすばらしい経験だったと感じております。

 さて、現在私は役員の一人として会の運営に携わらせて頂いています。これからは、私が、諸先輩方からいただいたご恩に少しでも報いるとともに、強い友情とライバル心を持ち合わせ、本音の議論、本音の研修ができる「伝統」を若い世代にぜひ伝え、会を更に盛り上げて参りたいと思います。

 当然ながら私たち生産者の責務は、「安心・安全」の食を提供し、消費者の健康に資することと、地域社会・経済の発展に尽くすところにありますが、これからの道が決して平坦でないことも隠せない事実であり、これまで以上の努力が求められています。

 では、どんな努力が必要か。鶏卵鶏肉を生産・提供することだけに限定せず、農業との連携なり、協力関係の強化も重要になってきており、農業や他産業の優れた経営から真摯に学ぶことも必要になっていると思います。

 まだ会員になっていない養鶏経営者の皆様も、ぜひ私たちと共に学び、行動していこうではありませんか。

 最後に、関係者の皆さまの長年に亘るご協力に対し、改めてお礼申しあげますとともに、これからもご指導いただきますようお願い申しあげ、私の挨拶と致します。